みやけばなし

会社員やりながら高円寺でギター弾いてるやつの日記

本アンテナ(2016年3月14日)

図書館で働いているので本を目にしたり手に取る時間がとても多い。図書館で借りられるから買わないのかというとその逆で、気に入った本は手元に置きたくなるのでむしろ購入する量は増えた。毎月10冊は買っていると思う。 図書館で見かけた本で気になる本があったら「気になる本リスト」と名付けたメモ帳に逐一メモすることにしているのだが、今日そのメモ帳をめくっていて突然、「自分が読みたいという気持ちにさせられる本はタイプが決まっているのではないか」と思うに至った。そこで実際にタイプ分けしてみた。
【娯楽系】(面白そうな本)・書名が面白い   例:『君の膵臓を食べたい』『あけるな』『純平、考え直せ』・表紙のセンスが良い   例:『ゴジラの精神史』『夜は終わらない』・サブカル、犯罪、ダークサイドな香りがする   例:『卒業式まで死にません』『逮捕されるまで』『自殺されちゃった僕』・珍しい物を集めた写真集   例:『厳選!デザインマンホール図鑑』『給水塔』『うさぎ島』・著者が面白いので本も面白そうだ   例:『社会人学部人見知り学科卒業見込』『さかなクンの水族館ガイド』・1冊の本として、モノとして、作品として大切にしたい   例:『画本銀河鉄道の夜』『魔女図鑑』『ゆきだるま』・いわゆる奇書である   例:『ドグラ・マグラ』『ヴォイニッチ写本』『鼻行類
【実用系】(役に立ちそうな本)・紙面で物を考える時にツールとして使えそう   例:『マインドマップ超入門』『仕事の道具箱』『偏愛マップ』・時間、お金、スペースを稼いだり節約したりするのに役立ちそう   例:『あなたの1日を3時間増やす超整理術』『お金の鉄則』『部屋を活かせば頭が良くなる』・日常の作業が捗りそう、スキルアップできそう   例:『これからはじめるIllustratorの本』『たった1日で即戦力になるExcelの教科書』・自分の思想を補完してくれそう   例:『超入門資本論』『オトナ婚です、わたしたち』・言われてみれば気になる疑問   例:『ハトはなぜ首を振って歩くのか』『なぜニワトリは毎日卵を産むのか』・わからない分野のことをさくっと学べそう   例:『IoTまるわかり』『シュレディンガーの猫がいっぱい』・話題になってるからとりあえず目だけ通しとくか   例:『21世紀の資本』『嫌われる勇気』『絶歌』・古典だし読んどくと教養になりそう   例:『源氏物語を7日で制覇する』『一九八四年』・買い物や街歩き、旅行の参考になりそう   例:『たのしい中央線』『東京手みやげ逸品お菓子』『死ぬまでに行きたい!世界の絶景』・読書の効率化に役立ちそう   例:『図書館「超」活用術』『本をサクサク読む技術』
   例に挙げた本はあくまで面白そうだと思った本であって、読んで実際に私が面白いと思った本であるとは限らないという言い訳をさせておいてほしい。それにしてもこれだけ動機があれば、たくさん本を買ってしまっても仕方がないなぁ。しかしながら不思議なのは、図書館で働いていると気になる本が1日に10冊くらいは見つかるのに、大手の古本屋などに行ってもなかなかみつからないことである。私は本を手に取ってバーっと指で捌けば5〜10秒もあればその本が面白いかどうか、何について書かれた本か、どのくらいの読みやすさかくらいはわかるのだが、1時間もいて面白いと思える本が一冊もないとなるとかえって損した気分になる。図書館は一冊一冊買うか買わないかを吟味しているだけのことはあるということだろう。