みやけばなし

高円寺でギター弾いてるやつの日記

2017年8月14日岩手旅行留書(二日目)

岩手旅行二日目。

宿は北上駅の近くにとっていたのだが、北上駅には0番線なるものがあり驚いた。

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電車に詳しい友人からの情報によると…

『慣例として、端にある駅長室から近い順に1, 2, …と付けるが、1番線より内側(?)に付ける場合は改番が必要になるので、それを避けると0番線が爆誕する…という仕組みらしいです。

なお、0番線と言えば熊本駅が物凄くて、0A, 0B, 0Cの乗り場がある(見ました)。』

とのことで。初めて見ました。

電車が来て意気揚々と改札を抜けようとしたところ、Suicaがピンポン。モバイル特急券はタッチできるがSuicaはできないと説明され、30分後の次の電車を待つことに。ICタッチできるところあればSuica通れるのかと思ってた。

腹が減っていたので駅中の食堂で400円くらいの海鮮丼を頼んでみた。小茶碗にイカの刺身とめかぶととろろ昆布といくらが少しずつ乗っていた。そんな特別美味いわけでもないんだけどお腹が空いていたのでありがたかった。味噌汁が付いてきたんだけど、なぜか何回飲んでも麺つゆを薄めたような味がした。あれは何だったんだ。

小岩井へ行くには盛岡を経由しなければならない。NAVITIMEにもそう書かれている。盛岡から小岩井へ行く電車が来るまでにも二時間ほど時間があったので盛岡市内をふらつくことに。地方の旅ってもしかして電車待ちの時間が多くの時間を占めているのでは。

北上川を渡ってみる。開運橋には宮沢賢治の石碑があった(写真の場所は開運橋ではない)。何かと出てくる宮沢賢治

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街中でよく見かける『盛岡冷麺』の看板がやたら気になり、店を見繕って入ってみた。

本当にスイカが乗っている!

透明な昆布系だしの甘じょっぱいつゆに、味があまりない透明な麺。スイカがつゆに浸るとヤバイことになるのではと思ったが、そうでもない。スイカに塩をかけると甘くなる、あれに少し昆布風味を足した感じになるだけなのでまずいということはない。でもすごく合うわけでもない。麺全体としては夏の食べ物として一つのレパートリーとして美味しいよ。

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とりあえず昼飯も食べたところで、もう一度NAVITIME先生の導きを確認してみた。よく見たら小岩井の駅から小岩井農場までの徒歩が一時間以上かかると書いてある。しかし流石に最寄駅からバスが出ているだろうと楽観視して普通に小岩井に向かった。

そして小岩井駅。案の定バスはあった。あったのだがまたもや次のバスが来るまで一時間近くかかると判明。私の他にも同時に駅に降り立った人が3組いたが、1組は迎えの車でバイバイし、1組のカップルはバスを待つ様子、もう1組はオロオロしているようだった。

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まぁどうせ歩いても一時間かかるんだし、何もないところでバスを待つよりは道々風景を踏みしめながら足で進むかと思いきり、一人牧場の方へ歩き出した。

この日は朝は雨が降っていたが、昼には止んでいて、よく晴れている中を冷たい風が吹いていて気持ちが良かった。田園風景がのどか。

東京だと市街地の一角余った土地に畑があるという感じだが、そんなのとは全然違う。山の一部を頑張って使う棚田とかとも違う。とにかく一面緑なのだ。どこまでも田んぼが広がっていて、防風林が見えて、その向こうは山。全部緑。

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途中Googleマップがどう見ても草原でしかないところや獣道に誘導してきて焦ったが、通れそうなところはなるべく通る方針で行った。『鳥獣保護区』という看板が出ているところがいくつかあり、木が密集して生えていて暗くなっているような場所もあった。クマが出なくて本当に良かった。

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やっと舗装された意味のわかる道にでた出て安堵。車で来た人は楽なんだろうなぁ。

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そしてついに駐車場入り口に到着!

入場早々ソフトクリームと牛乳を買った。美味しい。炎天下を一時間以上歩いたこともあり格別だった。もっとクリームクリームしているのかと思ったが、それだけではない、何というか美味しい、ちゃんと美味しい牛乳だった。

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農場というだけあってとにかく広い。遊具施設もあるし、トラクター型の園内バスも走っている。もちろん土産屋や動物の小屋もある。

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乗馬(引き馬)体験とトロ馬車があったので、トロ馬車に乗ってみた。

広い。ここはあくまで観光施設なんだから、見ているのはほんの一部の風景なんだとわかっていはいるけどそれでも広い。歩いて来たときに通った牧草地帯なんて山一面牧草のところとかあったけど、そういうところをトロ馬車で移動したらもっと絶景なんだろうなぁ。

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少し歩いた離れに牛舎もあった。子牛がたくさん。

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移動中に皮膚病っぽい大人の牛が引かれていくところも見た。可哀想なので撮らなかった。たくさん動物がいるから、いろんな事情があるんだろう。

牛がいるところから入り口までかなり遠いなぁと思っていたら園内バスがちょうど通りかかったので乗せてもらった。後ろ向きに乗せられたのでドナドナされる牛の気分だった。

帰り際に雨が降ってきて、今まで走り回っていた子供たちがフードコートで雨宿りしていた。

帰りは農場の前からバスで帰った。よく見たら盛岡間でバスあった。NAVITIME先生教えてくれなかったよ。先生は地方のバス事情には詳しくないみたいだ。

バスに乗ったらあんなに大変だった道中がどんどん過ぎていった。バイクで来たらまた違ったのかな。でもバイクでここまで来たらケツが痛くてそれどころじゃなかったかもしれない。わからない。

盛岡から北上までの電車が出るまでに一杯やっていこうと思い、『焼き味噌うに』の看板があった炉端焼きの店に入って焼き味噌うにと生ビールを頼んだ。

岩手産なのかどうか書いてないからわからなかったけど、めちゃくちゃ美味しかったよ!うにと山芋と味噌を混ぜたものを焼いて、生うにをかけてある。うにのやたら攻めてくる旨味と辛めの味噌のパンチと山芋の優しいほくほく感がいいバランスになっていて、うにをそのまま食べるより飽きない仕上がり(この後日本酒も飲んだ)。

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何となく酒を二杯頼むならつまみももう一つ頼もうかなと思い、黒そら豆を頼んだら、『黒糖そら豆』が来た。よく見たら『黒糖そら豆』だった。黒豆みたいなものかと思った。

間違えたかなと思って食べてみたら、これが素晴らしかった。そら豆に黒糖をまぶして揚げてある。うまく説明できないがとにかく相性がいいんだ。大豆の砂糖菓子とかじゃなくてこれをもっとはやらせてほしい。ダメ元で「持ち帰りとかで買えませんよね」と聞いてみたら快く包んでくれた。帰ってつなぽと食べる。

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電車を待つ間一杯のつもりが電車を二本見送っていた。酒も入っていい気持ちだったので、宿に着いたら明日のスケジュールを組んで早めに寝た。(三日目へ続く)