みやけばなし

高円寺でギター弾いてるやつの日記

登山とそれ以外の全て(2020年9月13日)

どちらかが辿り着いたら終わりみたいなものとして考えていると、そういうことになるのだと思う。おそらく、下手な奴は山登りの要領で理解している。頂上に辿り着くのが目的で、そこまでの紆余曲折が毎回違う、というような。しかしそれでは遅かれ早かれ同じ山に登り続けることに飽きてしまう。

すべてのモノや人との「接触」がからむ概念において、常にその延長線上にあるものだと私は思っている。直接的に性的な要素があるものよりも、かえって羞恥心や嗜虐心を煽るようなものでこの世は溢れている。

しかし、一緒に海を見に行って足元に同じ波が降りかかってくることとは、一般的には何も関係がない。

クラブやライブハウスやスケートリンクで一緒に踊ったり叫んだりすることは、一般的には関係がない。

パン屋に行くといつでも手に取って口に押し込める状態でパンが大量に並んでいて、でもみんな誰一人そんなことはせず大人しくトングでパンを取ってトレイに置いてレジに持ってって袋に入れて会計をして持って帰って家に着いてから食べるということも、当然関係がない。

ソーダ水を口移しで飲むということも、一般的には関係がない。

ソーダ水を口移しで飲むと、冷たい、シュワシュワする、甘い、こぼしそうで危ない、柔らかい、ザラザラする、ぬるいというようないろいろな感情が起こりうるが、それは登山ではないので、関係がない。

そんなわけがないだろうと思うのだが。