みやけばなし

会社員やりながら高円寺でギター弾いてるやつの日記

2022年8月2日北海道ツーリング留書(二日目)釧路→中標津

 

 熱は幸い朝起きたときには治っていた。温泉に入って暖かくして眠ったのが効いたらしい。

 宿の朝食は皿数が多く豪華で、ピッチャーに入っているセルフサービスの牛乳が驚くほどおいしかった。ゲーセンコーナーの隅にあったワニワニパニックを1回だけやろうとしたが、故障していたので記念に写真だけ撮った。

 

 この日も天気は芳しくなく、傘をさすほどでもないが霧雨よりは体が濡れるような、そんな天気だった。北海道ではよくある天気らしく「じり」というらしいとF氏から教わった。

 

 途中でセコマに寄ってあげいもなるものを購入。外はオールドファッションのようなカリカリで、中にカレー味の芋が入っていてイモモチとはまた違った食べ物だった。

 

 雨の中阿寒湖に到着。打ち寄せる波があるわけでもなく大量の水が湛えられている様は和風ホラーのような恐怖を感じさせた。

 


 阿寒湖近くのアイヌコタン。木彫りの土産物屋がたくさんあった。時間帯によってはアイヌの踊りが見られるようだ。

 

      

 何の動物のキーホルダーにするか迷ったが、ホロケウ(狼)が「食べ物を分け与えてくれる神」と説明されていたため、仕事にもつながるかなと解釈した。デザインもカッコイイ。店員さんが日付と名前を裏面に彫ってくれたのだが、それがまた何とも言えない独特な流線形の字でさすがプロだなあと感じた。

 

 霧がものすごくて山はほとんど見えなかったが、雨の中で山道を走るのに慣れてくると、少しずつ景色を楽しむ余裕が出てきた。

 

 牧草を丸めたもの。北海道では頻繁に見られた。地面から牧草を削ぎ取って転がして丸め、テープで巻く作業まで機械で行うようだ。

 

 弟子屈ラーメン。魚介醤油は元々好きなのだが、完全に凍えていたのもあって本当に美味しかった。

 

 屈斜路湖の砂湯。砂を掘ると暖かい湯が出てくる。足湯も用意されていた。

 

 硫黄山。こんなに近づいて良いのか?と思うほど硫黄の煙と臭いが噴き上がっていた。蒸気に触ると普通に熱い。月並みな表現だが地球の息吹きを感じた。

 

 さくらの滝のサクラマス。雨が降って水量が多いときに来たので、次々に飛び跳ねているのが見られた。桜の名所だからではなく、サクラマスがいるからさくらの滝らしい。

 

 景色は最高なのだがあまりにも寒くてこのままでは確実に風邪をひくという確信があったため、途中でユニクロに寄らせてもらってヒートテックを上下3枚ずつ買い込んですぐに着た。以降、雨が降っているときは常時3枚のヒートテックを着ている状態でいたが、ディズニーランドのカッパの袖や丈が短く胴体しか防水されていなかったため、それでちょうどよいくらいだった。

 

 二日目の晩飯はいちばん星という居酒屋。全体的に1品の量が想像の2~3倍あり、特に刺身の盛り合わせは1430円で4人前くらいあった。1切れが分厚く、取るとしたからまた下から出てきたりして笑った。行者にんにくの卵とじも、ニラとニンニクの中間?の様な風味で新鮮だった。

 そしてここのイモモチが、今回の旅で食べたイモモチの中で一番おいしかった。表面はザクッというほど揚げたような触感で、中もしっかりねっちりしており、砂糖とバターをかけて食べる。これは帰ってから絶対にこの味を再現する研究をしないといけないなと思った。

 

 

 二日目・三日目の晩にお世話になったゲストハウスushiyado。インテリア・本・アイコン等牛尽くしで、飲み放題の牛乳もあった。浴槽がないことに危機感を覚えたが、シャワーの設定温度が高めだったので身体を温めることもできた。濡れた服と靴は洗濯機→乾燥機とドライヤーで乾かした。

 ゲストハウスらしく、夜に共用キッチンでオムレツを焼いている人がいたり、子供にご飯を食べさせているお母さんがいたりした。また、部屋の構造は新宿のBOOK AND BEDのような押し入れの中に入っていくようなデザインで、秘密基地感があってよかった。



(三日目へ続く)