セコマで購入した朝食セット。
すじこのおにぎりが保温器で温められていてびっくりしたが、白くなっていなかった。ソフトカツゲンはかなり甘いヤクルトのような味。塩レモン大福も酸っぱいというより甘かった。
三日目の朝もから「じり」。しかしこの日は昼以降は雨が降らず、晴れ間も見えた。
この日は中標津から北東へ知床を目指して走り、山を突っ切ってオホーツク海側をまわってまた中標津に帰ってくるという海岸を多く走るルートだった。
日本最北東突端地(日本で最も北東に行ける道の限界地点)。
こんなにはっきり大きな看板が出ていると思わなかった。
最北東突端地から戻る途中で道路を鹿が通り過ぎた。まっすぐな道で走り出してすぐだったので止まれたが、山道で曲がりくねっているところだったらどうだっただろう…と今も思う。警戒心が薄いのか、3~4m近くまで寄らないと逃げなかった。
羅臼の道の駅にある知床食堂でウニ・イクラ丼。イクラの粒がプリプリで、ウニが溶けておらず箸でつかめるという事前情報は本当だった。F氏はほっけ焼きの定食を頼んでいたが、ほっけが30cm以上あった。通常サイズのものを頼んだようなのだが、大きいサイズのを頼んだらどうなってしまっていたのか。
昼過ぎ以降は空が晴れてそれに応じて海も青くなり、真っ青なオホーツク海を拝むことができた。
それでも知床峠へ向かうと山はやっぱり霧だらけで、冷たい風にごうごう煽られながら必死に走った。観光客は他にもいたものの、ろくに柵もないのに風に煽られながら霧深い山を眺めていると、「ここで滑ったら絶対に助からないな」という恐怖が半端なかった。
道中に落ちていた岩。確かに落石注意の看板はあったが、こんなのがいきなり落ちてきたら死んでしまうと思う。北海道の道はちょくちょく「お試しフェイズ」をはさんでくる。
裏道から来て滝の上から見た後、通常のルートで下からも見た。ものすごい勢いで大量の水が落ちてきており、こんなにたくさんずっと水が出続けてなくならないのが不思議だしこれは人間にはどうしようもないなあと圧倒された。
エゾシカを家畜としているエゾシカファーム。全く警戒心がなく、みんなで寄り集まって「何もしない」をしていた。
そして今回の目標の1つだった「天に続く道」についに到着。ここで晴れたのは本当に奇跡だったと思う。北海道はまっすぐな道が多く、それまでにも「もうここが天に続く道でいいのでは」と思うような道がたくさんあったのだが、本物はやはり別格だった。
遠くに見える上り坂の、そのまたさらに先に続く上り坂もまっすぐで、全部を目で追った先が本当に空に飛び立っているように見えたのだ。
実際に一部を走ってみたが、走ってみると本当にあっという間だった。
人生も生きる前はすごく長そうに見えるけど、終わってみたらあっという間なんだろうなと思った。人生はこんなにまっすぐではないけど…
昨日と同じ宿に帰ってきてから中標津の花まるという回転寿司屋へ。混んでいたので待ち時間中に近所のスーパーに寄ったのだが、魚の価格設定がバグっていた(秋鮭が一尾2500円等)。この値段で流通しているから居酒屋で刺身が大盤振る舞いできるんだなあとうらやましくなった。
花まるのネタは…全部おいしかったが、銀ガレイと炙りトロサーモンが特に良かった。全体的にネタが大きくて分厚くて強い。特に銀ガレイは最も安い価格帯(130円+税)なのに厚みも旨さもすごかった。真剣に近所に欲しい。
Ushiyadoで1グループ1つ無料でもらえるモッツァレラチーズをまだ食べていなかったので、スライスして塩とオリーブオイルと周りに鮭とばを盛っておつまみにした。やはり北海道の食べ物の中でも、乳製品は本当にわかりやすく美味い。途中電子レンジで温めたりして少しずつ食べた。生モノなので持って帰れないのが本当に惜しい。
(四日目に続く)