朝食にセコマのおにぎりと宿の無料の牛乳。この牛乳が東京に帰ったら飲めないと思うと、今からでももう寂しくなった。
釧路湿原の遊歩道は1周1時間程度とわかり少しひるんだが、せっかく来たので思い切って展望台まで行ってみることにした。かなり蚊がいたのでF氏が持ってきてくれていた虫よけスプレーがあって助かった。
入り口にいた鹿。観光用に用意されているかのように大人しかった。
ヒグマ出没注意の看板はいろいろなところで見たが、今回の旅では見かけることはなかった。ここで出くわしたとしても逃げきれないかもしれないが…
そしてこの釧路湿原の展望台からの景色が、今回の旅で一番圧倒されたかもしれない。北海道の広大な平野と、その向こうの山がどこまでもどこまでも続いていた。
どんな富豪がどんなにお金を出しても、この景色を自分のものにすることはできない。それなら、お金を出して美しいものを集めるということは、極められることではないなと思った。
釧路湿原から四日目の宿までは時間の余裕があったので、気になったところでその都度降りながらのんびり走った。
晩飯は焼肉のはま屋。ここは量が多いということはなかったが、肉の味が濃く、ラムが全く臭くなかったことに驚いた。自分はラムはちょっと臭いのが美味しいのではないかと思っていたが、本場のラムは全く臭くなく、肉として美味しかった。ラム好きなのに知らなかった…
北海道最後の宿は、テラスハウスモモという民泊。民家の2階が泊まれるようになっていて、1階には普通にオーナー夫妻が住んでいる。差し入れの手作りチーズケーキを、せっかくなのでテラスデッキでいただいた。曇っていて全く星は見えなかったが、「星を見るためにもまた来よう」というモチベーションになった。
あとは夜食にやきそば弁当という北海道のローカルインスタント麺も食べるという悪いことをした。謎の粉末スープがついているのだが、麺の湯切り汁で作るのでその味と味塩コショーの味がした。麵の方はキャベツも少し入っており、普通に焼きそばとしてトッピングを加えたらコスパが良さそうな感じだった。普段しない夜食という背徳感もあり楽しめた。
(最終日へ続く)