みやけばなし

思ったこととか何かいろいろ

蟹向けの福祉(2025年3月31日)

円安の影響で観光客が増え、オーバーツーリズムが叫ばれるようになってどのくらい経つだろうか。Go To Travelなんて言っていた頃がなつかしい。

ここ一年くらいで高円寺も観光客が増え過ぎていて、行きつけだった飲食店がどこも人でごった返してしまって昼飯どころではなく、本当にうんざりしている。これでは高円寺に住んでいる旨みがないではないか。まぁただ住んでいるだけで既得権益があるような気になっている方がどうかしているのかもしれないが。
 
街に人が溢れすぎていると、「良い店過ぎて人に紹介したくない」という現象がたびたび発生する。職場のTeamsで「会社最寄りのおすすめランチを募集します!」というようなスレッドが立っていたのだが、提唱者以外誰も紹介していなくて過疎っていた。もちろんおすすめはある。あるが、おすすめして人が来るようになってしまったら居心地が悪くなるので、誰もそんな場所で紹介したくないのである。そして新宿くらいまでいくと、店の善し悪しに関係なく行き場のない人が入るようになってしまい、ぼったくりの店やクソ不味い店が平気で経営し続ける魔境になってしまうのだ。人がいなさ過ぎるのも問題だが、人が多過ぎるとそれはそれで人間の心はギスギスしてしまうらしい。

特に一人飯に関して言えば、人間の視線がある量だけメシが不味くなるような気がする。以前たい焼き屋めぐりで四ツ谷わかばに行ったとき、並んでいる行列の視線がイートインに注ぐような角度になっていて、それだけが唯一残念だった。お茶が無料だとしても、家に持ち帰って食べた方がいい。せっかくのあんこが、人の視線を浴びながら食べるのではもったいない。


結果私が行く店は、入り口がわかりにくい寂れた蕎麦屋や、一番人気の中華屋から線路を渡った向こうにある別の中華料理店、あるいは時間貸しの有料自習室等に必然的に落ち着く。自分が流行っていない店を探して来ているだけで私が来ているから店が流行らなくなっているわけではないとわかってはいるのだが、何だか貧乏神のようで申し訳なくなる。職場の人の影を発見したら最後「もうこないからねー」となるあたり、どちらかというとトトロのススワタリの方が近いか。

たぶんこれが悪化しまくると保健室登校ということになるのだと思う。職場の近くに自習室があって本当に良かった。以前「座禅室みたいなサービスがあればいいのに」という記事*1を書いたが、最近駅中にそれに限り無く近いポット型のワークスペースがどんどんできていてすごく助かる。自閉傾向がある国民向けの福祉として、全駅に作ってくれと思う。蟹が隠れる用に水槽にトンネル型の石を入れるみたいな配慮が欲しい。

 

*1:↓「座禅室みたいなサービスがあればいいのに」という記事

miyakebanashi.hatenablog.jp