【お茶の淹れ方】How to make tea
用意するもの
・カラフェ*2
・お茶のティーバッグ
・水道水
作り方
①電気ケトルで湯を沸かす
②カラフェにティーバッグを入れ、熱湯を注ぐ
③5分くらい待つ
④できあがり
【解説】
持続可能な人間の生活を回すことを考えるにあたり、食事の話の前にまず飲み物について話したい。
「家でアルコールを飲むことを習慣にするな。電気ケトルを買って、お茶でもコーヒーでもスープでも何でもいいからノンアルコールのもので回せ。その際カフェインとノンカフェイン両方用意するとなお良いと思うよ」
ということが言いたい。
電気ケトルを買おう
人間の肉体は常に体内で体液を循環させている関係上、水分が不足すると不愉快になったり頭が回らなくなったりする傾向があり、頻繁に「水分を取りたい」という欲求に駆られる。そのため多くの人は毎日何らかの嗜好品として、食事以外に水が多くを占める何らかの液状の物体を摂取していることと思う。
どんな飲み物が好まれるかは国や文化によってもかなり異なる。中でもイギリス人は紅茶に対してかなりのこだわりがあり、「アメリカ人の紅茶の淹れ方にケチをつけるイギリス人」というのは今やYouTubeでも一種のミームというか、あるあるな動画テーマになっている。
下記の動画はイギリス人を揶揄する様々なミームにイギリスの高校生がコメントするという動画で、5:48あたりから「電子レンジで紅茶を淹れるアメリカ人」に対するコメントが見られる。
その後アメリカだとそもそも家にケトルがない家も多いと説明され、
「何で買わないの?テスコ(スーパー)で15ポンドで買えるだろ」とこれにも非常に驚いていた(↓6:30あたり)。
そう言えばこの有名な動画でも「ケトルを使え電子レンジを使うな」と言っていた。
↑の動画だと電気式と思われる謎の給湯マシンから熱湯が出ている。紅茶原理主義者的には「湯は火で沸かせ」と言うと思っていたが、そこは別に良いらしい。考えてみたらそれはそうか、とも思う。火で沸かそうが電気で沸かそうが、やかんに出来上がるものが98℃のお湯であることには変わらない。
ただ、私としては電気ケトルが何となく嫌だという気持ちもわかるのだ。実際一人暮らしを始めてしばらくの間、私は電気ケトルを買っていなかった。そのとき思っていたのはだいたいこのようなことだ。
「湯を沸かすことにしか使えない器具を買うというのは、ミニマリスト的にはいかがなものか。 家具は極力厳選するべきだ。鍋なら煮炊きにも使える上に、沸かそうとすれば湯も沸かせる。鍋があるのだから、鍋で良いのでは?そもそも火力発電は石油を燃やして水を沸騰させて蒸気でタービンを回してそれで発電しているのに、そうしてできた電気を使ってまた湯を沸かすって、何かバカみたいじゃね?」
だがその後結局、生活の中で熱湯が欲しくなる頻度のあまりの多さにやきもきしだして購入に至った。どんなに適当なビジネスホテルでも、冷蔵庫がティッシュ箱くらいのスペースしなくてコンロもIHもない部屋でも、電気ケトルは必ずある。
私が思う電気ケトルを持つメリットは以下の3つだ。
・経済的
・便利
・楽しい
・経済的
電気ケトルを使うと、冒頭で書いたお茶の作成速度が爆速になる。特にティーバッグのお茶は説明書きの量より明らかに多く出るので、本当に安い。お茶の値段は1杯10円を切るであろう麦茶から1缶数千円の高級紅茶まで様々だが、自動販売機でコーヒーやお茶を買うと1つ150円くらいすることを考えれば、1杯換算で100円を切る飲み物は安いとみても良いのではないか。夜に麦茶やルイボスティーをカラフェいっぱいに作って冷蔵庫に入れておくと、朝水筒に詰めるだけで職場や学校に持っていける。一度に飲み切れなくても冷蔵庫に入れておけば一日は持つので、夜帰ってきてからもまた飲める。ホットが良ければ朝淹れて水筒に詰めて、残りはそのまま冷蔵庫にぶち込めば良い。
1つ注意が必要なのは、紅茶・緑茶・烏龍茶・ほうじ茶あたりはカフェインが含まれるので、ティーバッグをカラフェや水筒に入れっぱなしにすると無限に濃さが増してカフェイン爆弾になってしまうということだ。好みの濃さになったら、面倒でも取り出した方がいい。
ルイボスティー・ハーブティー・ コーン茶等のノンカフェインで0キロカロリーの飲み物は、寝る前に口寂しくなった時などに無駄なカロリーを摂取せず睡眠の質も害さずにリラックスできる。スーパーの飲料コーナーに行けば大体置いてあるし、それこそカルディ等の輸入食品店なんかに行けば挙げた以外の謎の飲み物が一生かけても制覇できなさそうなほどある。お茶系に加えて粉末スープや味噌汁も用意しておけば、米とおかずはあるけど少し足りないなと思った時に汁物としてプラスすることもできる。
・便利
飲み物をカラフェで回すと経済的という話をしたが、そもそも白湯自体が飲み物として万能すぎる。
食中毒やウイルス感染その他の理由で本当に衰弱して固形物が何も食べられないということになってしまったときは、とりあえず白湯を飲むと回復する場合が多い。「懐石料理」の由来の説の一つに、お坊さんが食欲を抑えるために懐に温かい石を抱いてお腹を温めたというものがあるらしいが、カロリーがないはずのお湯を飲んでお腹を温めるだけでも一時的に空腹が柔らいで動けるようになるから不思議だ(もちろん限度はあるが)。
冬に凍えてしまって「このままだと風邪を引く!」というときも、風呂を43℃くらいに設定して湯を張ってその間に電気ケトルで3分で白湯を沸かし、風呂に浸かりながら白湯を飲むと身体を内外から最速で温めることができる。
「喉がイガイガする、サラサラの鼻水が出る、室温を上げても寒く感じる」場合はもう風邪をひき始めているので、荒療治としてヒートショック療法を使う。合う人と合わない人がいるかもしれないが、私はこれで何度も風邪を回避してきた。
【ヒートショック療法】
①エアコンを26℃に設定する。
②生姜の薄切りを浮かべた白湯1杯で葛根湯を飲む。
③厚手のモコモコパジャマの背中とお腹にホッカイロを貼って着る。
④かけ布団を多めにかけ、汗をかきながら寝ると次の日には治っている。
電気ケトルは料理のときも何かと役に立つ。
ブロッコリー等「土の上に生える野菜」を茹でる際は熱湯の中に野菜を入れることになるが、その際お湯を用意するためにコンロを圧迫しないで済むというのは料理に慣れてくるとなかなかデカい。生肉が付いたまな板や食器を消毒するときにもよく使う。給湯器が付いていないキッチンで料理をしたい場合は絶対あった方が良い。
・楽しい
酒とつまみで晩酌していたところを紅茶とビスケットでアフタヌーンティーにしたら、どれだけ健康に良いか計り知れない。
同じケーキ1個でも、ケーキだけ食べるのと紅茶やコーヒーと一緒に食べるのでは体験としての質が全く異なってくる。個人の感想かもしれないが、「ケーキ1個と紅茶」は体験として完成されているというか、2個3個食べたいという感じがあまりしない(出されたら食べなくはないけど)。前述のとおり温かい飲み物はお腹を温めるというそれだけで空腹を軽減する効果があり、特にカフェイン入りの飲み物はさらに空腹感の軽減と脂肪燃焼促進効果がある。それと比較してアルコールは食欲を増進する効果があるので、酒とつまみの組み合わせは「もっともっと」となりやすい。
仕事のストレスを酒で解消するという人は多いが、その場合も飲むのは飲み会や特別な日だけのお楽しみにして、毎日の習慣的な飲み物はお茶やコーヒーにした方がいい。元々酒が好きでデメリットも加味した上で酒が好きな人はいいとして、今現在飲酒の習慣がない人が「酒に詳しくなりたい」くらいのノリで酒を趣味にすることは本当にお勧めできない。
酒はもはや現代人にとって、日常的な趣味にするにはあまりにも「重い」。酒税のせいでただでさえ単価が高いのに、バーだの居酒屋だの行くようになったら、生涯でいくら使うことになるか見当もつかない。それで肝臓壊して太って酔ってる間は何もできないとなると、ドラッグの枠組みとして見ても普通にコスパが悪過ぎる。
そこいくとティーセットならこだわったって初期投資数万円で最高級品が買えてその後は大した金がかからない。酒を買うなら高い紅茶を買え。
おすすめのお茶ブランド
https://www.mariagefreres.co.jp/
高級で有名。マルコポーロという茶葉がものすごく複雑で最高にエレガントな香りがする。贈答品にも良いと思う。
・ルピシア
モールとかに入っていてたまにセールをしている。フレーバーの種類が豊富で福袋が有名。白桃烏龍茶は夏に冷やして飲むと絶品。 冬に飲むアップルティーも最高。
・セレッシャル
https://www.p3-wismettac.com/brand/celestial/
カルディや成城石井で売っているハーブティー。ノンカフェインなので寝る前でも飲める。ものすごく濃く出る。味と香りのクセがだいぶ強いので人を選ぶかもしれない。スリーピータイムとカモミールが好き。
・ムレスナティー
国立にあるかなり独特なフレーバーティーの店。とにかく香りが強い。ここのキャラメルクリームをヤニ並に濃く出して牛乳をたっぷり入れて飲むのがめちゃくちゃうまい。箱の表面に謎のポエムが書いてあるのも面白い。