みやけばなし

高円寺でギター弾いてるやつの日記

夜空の穴(2020年8月30日)

小さい頃、夜の空に月が出ていると「月は誰かが指で外側からつついて開けた穴で、外側には月と同じ色の金色の世界が広がっている」という妄想をよくした。本物の芸術というのは、その穴をもう一つ切り裂いて作るようなものだと思う。しかし人間の作る穴は月と違って脆いので、時間が経つとすぐに塞がってしまう。誰かが代が変わる度に開け直していかなければいけないのだろう。