みやけばなし

高円寺でギター弾いてるやつの日記

青を手放す(2024年4月7日)

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キックボクシングから帰ってきたら、お気に入りのカップが欠けていた。リアルに「ヘァッ!?」という声が出た。朝これでお茶を飲んだばかりなのに?そのときは割れていなかったのに、帰ってきて見たら割れていた。

家の鍵はちゃんとかかっていたし、部屋を荒らされた形跡もない。何故割れたのか?破片が机の上ではなく少し離れた絨毯に落ちていたのも不可解だ。見つけた破片を接着剤で付けてみたが、破片が足りず完全には埋まらなかった。足りない破片はいくら探しても見つからない。

 

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少し前の記事で書いたが、最近Goose(バイク)に部品の欠損が見つかった。そして青いジャズマス(エレキギター)は、より探し求めていた条件に近い2ハムバッカーの黒いジャガーを手に入れたので、売ろうかなと考えていた。

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私は元々青が好きで、周りからも「青が似合うね」と言われてきたので、青は自分のパーソナルカラーだと思って生きてきた。しかし三十代入ったくらいから、何となく青が似合わなくなって緑の方がしっくりくるような気がしているのをなあなあにしてきていた。

ワードローブも「青系」「緑系」「黒系」と3カラー分持っており、青は仕事などフォーマル向け、緑はプライベートでリラックスしたいとき、黒はイベントなどバチバチにしたいときと、それぞれ目的を分けている。目的が違うので無駄であるとまでは思わないものの、「服が多過ぎて管理しきれない」というのは常々悩みの種だった。

 

ここまでの流れを振り返って思うのだが、

青色のモノを手放す頃なのではないか?

 

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実はカップも、少し緑がかった釉薬のクイストゴーのカップを、どうしても欲しくなって買ったところだった。

 

今まで当たり前にあった概念を捨てるのは、自分の一部分を無理矢理切り取るような感じがして少し怖い。しかしこれはどちらかというと譲葉のようなもので、今まで無理矢理青にしがみついていたのが剥がれ落ちてきているのではないか。

たくさんモノを持っていると選択肢が増えて良さそうに思えるが、実際には身体は一つしかないので服は一度に一着しか着られないし、着ない服は押し入れに死蔵されることになる。そしてこれは本当に本当に不思議なのだが、「使われずに死蔵されているモノは、毎日使っているモノよりも早く劣化する」。押し入れに入れてあるのだから日焼けなんかするはずないのに真っ黄色になったり、謎の嫌な臭いがし始めたりする。使わないモノを溜め込むのは、モノにとっても良くないことなのだ。自分が使える分だけのモノを持って、それを日常的に使うようにした方がいい。

 

いきなり「青いものを全部捨てる」だと急すぎるので、段階を踏んで減らしていく。青いものを全部手放すことになるかどうかは今のところはわからない。しかし、その過程で自分にどんな変化が起こるかは正直少しワクワクしている。青いモノ達は今まで自分の人生を支えてくれてきたモノばかりなので、最後まで感謝の気持ちを持って手放したいと思う。

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