みやけばなし

日々の記録とフラッシュフィクション

心のアイロン(2024年4月29日)

初めて整体に行ってみた。

ぶっちゃけ体にどこも痛いところはないのだが、数年前に背中を痛めて整形外科に行ったとき「ストレートネック気味ですね」と言われたのが気になっていたのと、あわよくば1cmくらい身長が伸びたりしねぇかなという邪な動機だ。整体って一回も行ったことないし、GWでやりたいことの一つとしてありかなと思ったのだ。しかしそんな理由でかかるのもなんなので、整体の先生には「痛くはないけど首と背中と腰が凝る」と話した。

 

最初に現在の体の歪みを確認するということで腕や腰や脚の可動域を診てもらい、骨盤の左右などにシールを貼って全身写真を撮ってもらった。左肩が右より少し低く、首が若干前に出ていた。左肩が低いのは転職活動でオーダースーツを作ったときにも指摘されていたので知っている。たぶんギターのせい。そして骨盤は前に10度傾いているのが適正位置らしいのだが、私の場合は15度傾いているために、やはり首が前に少し出て反り腰気味になっているとのことだった。思っていたよりは悪くない。

 

初日の施術としては、骨と筋肉を適正位置にするためのマッサージ的なことをしてもらった。

骨を押す方は、押すとバキッという音が鳴って低くなる謎のトレーニングベンチみたいなのに寝かされて骨を押す矯正をしてもらうのだが、全く痛くないツボ押し的なのを五、六回しただけで終わったので「え、これで終わり?」と思った。しかし終わってみたら本当に脚の長さが左右同じになっていた。北斗の拳の秘孔を突くってこんな感じなのかな。謎の技術すぎる。

それに対して筋肉をマッサージする方はかなり痛かった。「痛いか気持ちいいかの中間ぐらいがちょうど良いので痛かったら言ってください」と言われたのだが、せっかくだからと我慢していたら背中から腰に移るにつれてめちゃくちゃ痛くなっていって「痛いです」を一回使うことになった。ちょっと凝ってるかもくらいでこんなに痛かったら、腰痛持ちの人とか大変だと思う。

 

終わったら首の位置もまっすぐになっていて、一回でこんだけ変わるならもっと早く来れば良かったなと思った。気持ちの問題かもしれないが、外を歩いていても自信がついたというか、精神的にアイロンされて気が大きくなった気がする。帰り道にいつもは怖くて外から眺めるだけだったせまい暗い古着屋に入ってみた。高円寺の古着屋はやたらド派手な服が多いのだが、よく探すとその中にシック目の服とかもある。Tシャツの上に着るジャケットを探していたら店員さんが「それヨウジヤマモトなんですよ」と教えてくれた。他にも好みの服がいろいろあったので、思い切って入ってみて良かったなと思った。これ整体と関係ある?

 

ひとまず全体の歪みを取るまでということで週2回で3ヶ月通うことにした。身長伸びるかなぁ。