みやけばなし

高円寺でギター弾いてるやつの日記

おじやによる仲裁(2023年12月10日)

昨日チーズナンとバターチキンカレーとチョコミントアイスとブロッコリーの唐揚げを立て続けに食べたせいで、今も胃がもたれている。胃腸の丈夫さには自信があるのだが、ここまで一度に大量の油物はさすがに文字通り「腹に据えかねた」らしい。

ここ数ヶ月ベースブレッドという完全栄養食のパンとnoshという冷凍のミールキットを中心に高タンパク質な食事をするということをやっていたのだが、どちらもいい加減味に飽きてしまった。まずくはないのだが、同じものばかり食べ続けたことで舌が拒絶反応を起こし始めたらしい。そして、新宿で通りかかったインドカレー屋でチーズまみれのナンの写真を見てしまい、今に至る。

低カロリー・高タンパク質な食べ物を無理やり食べ続けていると、高カロリー・高炭水化物・高脂質な食べ物が食べたいという欲求が徐々に高まっていく。例えばラーメンは後者に該当するが、ラーメンは毎日食べるより、一週間に一回とかにした方が継続して「美味しい」と思いながら食べ続けることができる。一カ月とか我慢するとラーメンが食べた過ぎてラーメンのことしか考えられなくなるが、一カ月耐えて食べたラーメンは食べ物で得られる快楽とは思えないくらい美味しい。ボディビルダーの人達が減量明けに好きなものを食べる動画を見ると本当に美味しそうに食べているので、人類共通の仕様なのだと思われる。

とはいえ「じゃあチートデイは一カ月に一回にしよう!」と決めても、一度暴食して胃が膨らんでしまうと慣性がついて次の日も同じように食べ過ぎてしまいやすい。そこで食べ過ぎた次の日は絶食するのではなく、あえて粗食をすることで胃を落ち着かせるということをする。ご飯と乾燥昆布と鰹節とネギと卵と水を鍋に入れて沸かし、くたくたになったら塩で味を整えて、おじやとして食べるのだ。高カロリー食とも高タンパク質食とも違い、これはこれで滋味があって美味しい。「低カロリー・高タンパク質」VS「高カロリー・高炭水化物・高脂質」の戦いに、「滋味」という関係ない概念の第三者が仲裁することで、戦線が初期位置に戻るのである。

今朝は「美味しい食事に慣れた舌をリセットするため、わざと嫌いなオートミールを食べて舌をリセットする」という人の話を参考に、オートミールに牛乳をかけて温めて食べてみている。お茶漬けにする勇気はなかったので牛乳にしたのだが、甘くないコーンフレークのような感じで普通に美味しく食べられてしまった。やはりおじやの方が良かった気がする。